真木ちゃん・・・。
兵部>もーやだ。暑くて死ぬ。外出たくない
葉 >いや、つーかあんた周辺の空気とか温度とか調節できるじゃん
兵部>あれはあれでけっこう面倒なんだよ。疲れるし
紅葉>その格好が悪いのでは?どうしても学生服がいいなら上着脱いで半そでに衣替えすればいいのに
兵部>日焼けするだろー。それに夏服は何か嫌だ。ダサイ
葉 >ダサイもなにもじーさんが学ラン着てる時点でアウトだから!
兵部>葉、今から緊急でちょっとアフリカの方へ出張に行ってきてくれないか。井戸掘りしてこい。三年くらい
葉 >すいませんでした
紅葉>そうだ、最近スーツも夏用にひんやり素材でできたやつとかあるらしいわよ。特注で少佐もそういうの作ってもらったら?
兵部>え、なに、スーツがひんやりするの?冷奴でも背中に貼り付けてあるわけ?
葉 >きもいだろそれぐちゃってなるだろ
兵部>じゃあ冷えぴたが縫い付けられてるんだな。それは画期的なアイデアだな
葉 >なんだよその小学生みたいな発想
兵部>葉、飛行機のチケットいまから手配してやるから。僕がわざわざしてやるから
葉 >すいませんでした
紅葉>素材はよく分からないけど、クールビズってやつじゃないの
兵部>あれ、何かそれ違くない?クールビズってエコだろエコ
葉 >ネクタイはやめましょうとかそういうやつな。スーツじゃなくてポロシャツで出勤とか
兵部>それそれ。僕は賛成できないなあ
紅葉>やっぱり少佐はカタチにはこだわる方?
兵部>だって想像してみろよ。ポロシャツを着て半ズボンで仕事する真木を
紅葉>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
葉 >・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
兵部>な、気持ち悪いだろ。絶対見たくないだろ。
紅葉>そ、そうね・・・それはちょっと・・・どうかと思うわ
葉 >ただでさえ怪しいのがあやしさを通り越してなんだか不気味だよな
【真木】さんがログインしました
真木>すみません、ただ今戻りました
兵部>真木、この夏のファッションについて僕から提案がある
真木>は?
紅葉>ちょ、ちょっと少佐!?
葉 >まさか・・・
兵部>この夏はクールビズで冷やっこいパンドラを目指すことにした
真木>冷やっこいって何ですか?背中に冷奴でも貼り付けるんですか?
葉 >何でそんな発想になるんだよなんでそこで被るんだよ!?
兵部>いいか、今年の夏はスーツは禁止。ポロシャツ半ズボンで過ごせ
真木>えっ・・・。なんでそんな、ゴルフに行くおっさんみたいな格好
兵部>ついでに髪はひとつにしばれ。荒縄で
真木>荒縄!?
兵部>そして靴下は履かずに革靴を履け
紅葉>蒸れる!それは蒸れる!!
葉 >見たくないとか言っておきながらおもしろがってるッスね少佐
真木>待って下さい、それでは俺のアイデンティティが!
兵部>アイデンティティだったのか
紅葉>アイデンティティだったのね
真木>それにそんな格好では示しがつきません!
兵部>大丈夫、ちゃんと胸に『パンドラ 真木司郎』て名札をつけてやるから
真木>そう言う意味ではありません!
紅葉>でも真面目な話、半ズボンはともかくポロシャツは賛成。少佐も真木ちゃんも見ていて暑苦しいのよ
兵部>えー僕も?学ランだめ?
葉 >だめっていうか・・・なぜそこまでこだわる
兵部>これは譲れないよ。僕のアイデンティティだから!
真木>アイデンティティだったんですか
紅葉>じゃあ仕方ないわね
真木>え!?
兵部>紅葉、パンドラの全メンバーに通達。明日から真木はポロシャツに半ズボンだからみんな馬鹿にしないようにって
紅葉>了解
真木>少佐あああああああああ!?
兵部>大丈夫だ、ついでに冷奴も貼り付けてやるから
葉 >よかったっすね真木さん!
真木>ちょ、
兵部>じゃあ本題に入ろうか。えーと今日の議題は・・・
紅葉>『昨夜の真木ちゃんの夕食でデザートが出なかった件について』です
葉 >少佐、わざわざ夕ご飯のときだけ律義に帰ってきたのにな
兵部>被告人は前へ
真木>い、異議アリ!!
異議は却下され、有罪へ・・・。
Powered by "Samurai Factory"